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見る前に跳べ! 〜32期新入社員の諸君へ〜
果たして、広告会社は生き残れるか?

「 昨年の12月、我社の地域みっちゃく生活情報誌®の発行部数は160万部を突破しました。限定したエリア内の家庭に無料各戸配布し、その読者数は約500万人に達しています。大変な数です。影響力は決して小さくありません。この影響力を常に意識せねばならないと、我社のスタッフに言い続けてきました。
 我々の生活情報誌は、お客さまであるスポンサーから広告料を頂き、それを読みやすい誌面に編集し、一軒一軒手配りをして、その地域に暮らす方々にご利用頂くためのものです。読者が情報誌を利用して頂くことで、その地域の経済活性化を図っています。したがって、ご利用頂く読者のために発行していることを忘れてはならないのです。
 お届けしている家庭には、高齢者から幼い子どもまで、老若男女が暮らしています。ですから、若い女性向けの情報誌ではありません。対象はあくまでもファミリーです。若い女性向けの情報よりも、家族にとって必要な情報を優先しています。わたしはそれを「ぬくもり」のある情報と表現しています。誌面の隅々から「ぬくもり」が感じられる編集を目指しています。
 読者のために役立っているか、読者に待たれる情報を送っているか、ぬくもりのある誌面にするにはどうするのか。各拠点のスタッフは、常に考え抜いていかなくてはなりません。
 また、つくり手のわたしたちに「慈愛に溢れた笑顔」があるかどうか、優しいまなざしで仕事に取り組んでいるか、スタッフ自ら顧みてほしいと思います。笑顔を絶やさない家庭で育った子どもは、明るく心豊かな人間に成長します。情報誌は生きています。月々発行される27誌は、我社の大切な子どもたちであり兄弟です。作り手が笑顔で働けば「ぬくもり」のある情報誌が育つと確信しています。



団塊世代の生き方変化に立ち向かい新しい時代

 日々の生活、人生は、楽しいことばかりではありません。嫌なことも辛いこともあります。いつも笑顔で暮らすのは大変です。でも、心掛ければ慈愛に溢れた笑顔で生活することが可能になります。
持論ですが、この世に天才はいないと思っています。もしも、天才がいるとしたら、精一杯努力する人を天才と呼んでいるのでしょう。「苦しくなったら笑え。凡人を嘆くな、努力を笑え」という言葉が、わたしは好きです。天才といわれるイチロー選手も「小さいことを積み重ねることが、とんでもないところへ行く唯一つの道である」と言いました。
今年ほど「努力する」こと、「積み重ねる」ことが重要な意味を持つ年はないと思っています。「笑門来福」、「苦しかったら笑え、凡人を嘆くな、努力を笑え」です。
昨年、三重県の名張・伊賀に「リィーガ」、滋賀県の近江八幡・東近江に「オウティ」を発行しました。読者から、いつ創刊するのですか、というお声を頂けたからです。また、常に「読者のため」を意識できる幹部、「ぬくもり」を伝えようとするスタッフが育ったからです。努力することをいとわぬ集団、慈愛に溢れた笑顔の集団に成長し、愛知・岐阜・三重・滋賀・福井の5県に生活情報誌250万部を発行して、読者800万人が待つメディアに育てていきたいと思っています。

団塊世代の生き方変化に立ち向かい新しい時代
経済活動のすべては、広告から始まるといっても過言ではありません。しかし、大震災がもたらした価値の転換は、広告業の有様が昨日のままで良いという保障を無くしました。地方の広告代理店の生業は、ローカル新聞の広告を扱うことです。大


方の広告会社は、総合という名称を頭に付けます。そして、あらゆるジャンルの媒体を駆使することを前提とし、業務を行っています。朝夕二度、家庭に配布する新聞のビジネスモデルは、大震災によって発行部数減少に拍車を掛け、歯止めを掛けられずにいます。これが現状です。新聞広告のレスポンスが激減し、チラシの効果も低下しています。地方の広告代理店は新たな活路を見いださないかぎり、新聞社のビジネスモデル崩壊と共倒れになってしまう、と言わねばなりません。大震災は、そのことを教えてくれました。
 石巻日日新聞の壁新聞は新聞報道の原点であると、評価を得ました。しかし、それは報道姿勢を讃えたのであって、むしろ、新聞のビジネスモデルの限界を露呈してしまいました。既存媒体は情報伝達手段としてあまりにも無力でした。替わって、フェースブックやツイッター、ブログといったネット上でのパーソナルメディアや、メールに代表されるモバイル通信が活躍し、情報手段の歴史的転換を促進しました。
 大震災後の日本に対し、世界が注目しています。拝金主義に浮かれ、身勝手で自己中心的であったこの国が、どう立ち直っていくのか。それは被災地復興、原発問題をはじめ、日本人の価値観や生き方に関心が集っていると思います。
 いまだこの国は、苦難の道を迷いつつ歩んでいます。一人ひとりがdo my best、つまり本気で生きないかぎり、また本気で働かないかぎり、日本再生の未来は遠のくばかりです。
 我社も、今年一年、社員一同「分かち合い。思いを寄せ」、企業理念である「地域社会への貢献」「地域経済の活性化のために」本気で実践することを誓い、新年の決意と致します。今年も、よろしくお願いいたします。
                   2012・1・1 如水
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